診療案内の一部

睡眠時無呼吸症候群の検査

●睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは...

睡眠中に何回も呼吸が止まり(10秒以上、1時間に5回以上)十分な睡眠がとれない病気です。症状としては、大きなイビキ、夜間の呼吸停止、起床時の頭痛、日中の強い眠気などがあります。潜在患者は人口の1~2%といわれ、放っておくと高血圧や循環障害、脳血管障害の原因となることも報告されています。また日中の眠気などのために、仕事に支障を来したり、居眠り運転による交通事故の発生率を高めたりするなどの社会生活に重大な悪影響を引き起こすこともあります。
次の8つの状況での眠気を評価してみましょう。合計が11点以上なら睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。

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●検査の方法について

終夜睡眠ポリグラフィーという検査をおこないます。従来では、1泊2日の入院検査が行われていましたが、最近携帯型の無呼吸検査装置が開発され、入院しなくてもご自宅で簡単に睡眠時無呼吸検査のスクリーニングができるようになりました。

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●検査後の治療について

生活習慣の見直し

減量や飲酒の制限、禁煙などの生活習慣を改善するだけで、無呼吸が減少したり、無くなる方もおられます。その他、仰向けに寝ることは、舌根沈下を招くために無呼吸を悪化させます。なるべく横向きに寝るなど、睡眠中の体位の工夫によっても無呼吸が改善する場合もあります。

内科的治療(CPAP療法)

鼻マスクを装着して呼吸の停止時に空気を送り込み無呼吸を減少させる装置を用います。この装置を用いることによって、いびきと無呼吸をほとんどなくし、睡眠の質を改善することができます。

歯科的治療

軽度の無呼吸の場合、歯科でマウスピースを制作してもらうことにより無呼吸が改善する場合があります。最近では、無呼吸症候群を診断された場合には、保険診療でマウスピースが制作できるようになりました。

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